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>コラム「晴れたらいいな」
2008.9.1
「苦情のタイプ」
「予報を外すと苦情がきませんか?」この仕事をしていると、たびたび訊かれる質問です。無いはずがありません。私の耳に届かないものまで含めると相当な数になるはずです。そんな苦情の矢面に立っているのが気象庁の天気相談所で、お褒めの言葉はほとんどない大変な職場です。 その天気相談所の所員がかつて、苦情電話をいくつかのパターンに分類したことがありました。大きく分けると3つあります。
まずは「馬鹿野郎一発型」。怒りにまかせて電話を取るや否や「馬鹿野郎!何で外したんだ!お前ら国民の税金で…」などと、とにかく予報を外したことに腹を立てるタイプです。南国のスコールのように激しいけれど短いのが特徴です。これは「すみません、外れた理由は、…」ときちんと謝れば納得していただけることが多いようです。
「エンドレステープ型」は厄介です。気象をかじった人に多いのでしょうか、何で外したんだとしつこく嫌みを言い、自分の見解を述べたりするタイプです。ある意味、自己顕示的で、話が終わったかと思うと、また始めから繰り返したりするので、所員も持久戦です。
困るのは、「泣き落とし型」です。人を3人雇ったのに、雨が降って作業ができなかった。どうしてくれるんだ。とか、晴れって言うから弁当を多く作ったのに、売れ残りが多く出た。など、具体的な損失に言及するタイプです。
さて、今年は雷雨の予報に対する苦情が多かったのですが、雷雨というのは、例えば関東全
域でどこでも降るわけではないし、個人的には外したとは思っていません。たまたま自分の頭の上だけ降らないこともあるのです。そういう類の予報だということを知っていれば、「降らなくて良かった」で終わるのですが、最近はこの手の苦情が増えていて、しかも「脅迫型」とも言える苦情が増えつつあるようです。私の予報を頼りにしていただくのは大変ありがたい事で、私も期待に応えようと日々努力していますが、その辺の事情も理解して欲しいと思う私は、泣き落とし型に分類されるのでしょうか。
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森田正光
TBSテレビ「イブニング・ファイブ」を中心にお天気キャスターとして人気を博し、 映画「いま、会いにゆきます(東宝)やドラマ「ケイゾク」など様々なメディアに 出演している。趣味は、読書、映画鑑賞、ゲーム全般、将棋・囲碁。
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